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RA合同研修:仲道雅輝先生による「チーム活動」講義

2025.04.25

2025年4月10日、WASEDA RAが一堂に会する合同研修において、愛媛大学の仲道雅輝先生をお招きし、「チームのチカラを発見する:リーダーシップとフォロワーシップ」をテーマにご講義いただきました。

今回の講義では、チーム活動に不可欠な「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」に焦点を当て、実践的なワークを通じて学びを深める内容が盛り込まれていました。最初のワーク「マシュマロチャレンジ」では、パスタ、紐、テープを使ってタワーを組み立て、その上にマシュマロを乗せて高さを競いました。各グループのアプローチは様々で、計画を練り慎重に進めるチームもあれば、試行錯誤を繰り返しながら即座に手を動かすチームもありました。タイムキーパーや材料の分配を自発的に担うメンバーが見られるなど、リーダーシップとフォロワーシップが場面ごとに発揮されていました。

次に行った「悪魔の城から呪文で脱出!」というワークでは、RA全員で大きな輪を作り、ボールを決められた順番と回数で投げ合う協力型のゲームに挑戦しました。積極的に声を出して場を盛り上げる姿や、失敗した仲間を励ます言葉、成功に向けての新しい提案など、多様なリーダーシップとフォロワーシップが観察され、チームワークの本質を体感できる時間となりました。

ワーク後の振り返りでは、仲道先生から「チーム活動におけるリーダーシップとフォロワーシップの役割」「状況に応じたリーダーシップのあり方」「自分に合ったリーダーシップスタイル」などの講義をいただきました。また、試作後に試行錯誤を重ねて改善していく「ラピッドプロトタイピング」の考え方についてもご紹介いただき、実践の場と理論の結びつきが深まる学びとなりました。

以下研修に参加したRAから寄せられた感想の一部をご紹介します。
「マシュマロのアクティビティから、Try and errorの大切さを学びました。RAとしてイベントなどを行うと結果や完璧さを求めがちですが、少しずつ出来ること、チャレンジすることが大切だと改めて実感しました。」

「自分の役割は、場所やチームメンバーの特徴によって異なり、その状況に応じた役割判断をすることによってチーム力向上に繋がることを考えさせられた。」

「リーダーシップには様々な種類があって、場面によってそれを使い分けていく必要があるということがー番印象に残っています。自分の中でリーダーシップとは、どこか唯一のもので、自分にとってのその唯一を模索していたのですが、けして1つに決める必要はなく、時場面によって使い分けてもいいのだと気づきを得ることができました。」

「リーダーシップには様々な種類があることを再認識させられました。それと同時に、これまではそれぞれのRAが得意とする方法でリーダーシップを発揮すればいいと思っていましたが、コンフォートゾーンに留まらず、必要な時に必要なリーダーシップを発揮できるようストレッチゾーンへ足を伸ばすことも必要だと感じました。」

RA活動はRA同士や寮生とだけでなく、大学職員や管理人様等、多くの関係者を巻き込みながら寮運営に係るチーム活動です。RA達が今回の学びを今後に活かしてくれたらと思います。

プロフィール

仲道雅輝(愛媛大学 教育・学生支援機構 准教授)
愛媛大学教育・学生支援機構准教授として、学生支援、キャリア支援、心理的支援に取り組んでおり、特に学生のウェルビーイングと学業成績の向上に焦点を当てた支援活動を行っている。また、リーダーシップ育成にも力を入れており、「愛媛大学リーダーズ・スクール(ELS)」などを通じて、学生に実践的なリーダーシップスキルを提供。理論だけでなく、グループディスカッションやロールプレイを通じて、問題解決能力やコミュニケーションスキルを養成している。
【著書】
『大学初年次における日本語教育の実践-大学における学習支援への挑戦3-』仲道雅輝,山下由美子,湯川治敏,小松川浩 ナカニシヤ出版 (2018年)
『大学生のための日本語問題集』 山下由美子,中崎温子,仲道雅輝,湯川治敏,小松川浩 ナカニシヤ出版 (2017年)
『教育評価との付き合い方‐これからの教師のために‐』 関田一彦,渡辺貴裕,仲道雅輝 さくら社出版 (2016年)

 

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