このウェブサイトはRAと協力して早稲田大学レジデンスセンターが作成しました。

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対談:高等教育専門家 江原昭博氏と探る「RA活動の価値」

2023.12.11

関西学院大学教育学部の江原昭博准教授は、高等教育の専門家として大学生の学びの在り方を研究されています。また、早稲田大学の卒業生でもあります。そんな江原先生にインタビューする形で、現役RA3名が「RA活動の価値」について対談を行いました。その結果、RA活動について江原先生から次のようなレビューをいただきましたので、一部ご紹介します。

RA 江原先生から見て、大学生の活動としてRAはどのように見えますか。

江原先生 今日は普段の活動内容を皆さんから説明してもらい、RAの自主ミーティングの様子まで実際に見せてもらいました。一言で表現するなら、「RA、凄いね」です。自分で課題を設定して、自分で改善する、という繰り返しを主体的にやっている。学生の成長にとって、自ら積極的に行動し、自ら考えて日々改善するということは何より大事なこと。社会が求めている人材も自分で考えることができる人です。そうした意味では、バラエティに富む早大生の中でもRAでの体験はとても個性的なので、いわゆる「就活」でも高く評価されるでしょう。同時にそうした短期的視点を超えて、「何のために早稲田に入ったのか」まで視座を広げることで、さらなる人間的な成長につなげることができるでしょう。

RA 自分は、何となくアルバイトと授業だけの学生生活が「つまらない」と思って、3年生になってから何かにチャレンジしたいと思い、思い切ってRAに応募しました。そして様々な体験ができました。

江原先生 サークルや部活動では、3年生になってからの活動はなかなか難しいですよね。RAの場合、学年や専門性だけでなく出身地もバックグラウンドも多種多様なので、個性を生かす上でRAという選択は将来の可能性を広げてくれるでしょう。また、「つまらない」を「おもしろい」に変えたいと思い行動する。大学生はそれでいいんです。いつも正しい答を見つける「意識高い大学生」になる必要なんてないし、「コスパ」や「タイパ」をきにして近道を探す必要もありません。「つまらない」と思った時、現実に次の一歩を動き出せるかどうかで成長に差がつく。「違うな」と感じた時に、「じゃあ次どうするか、どうやって勝負するのか」を考えて行動する。それがいわゆるPDCAです。あなたは「RAになる」という方法で「おもしろく」するために動いた。その結果、今では自らの成長を実感できているのでしょう。現在RAに興味を持っている上級生には、まさに恰好のロールモデルになっていますよね。

プロフィール

江原昭博(高等教育専門家・関西学院大学教育学部 准教授)
早稲田大学商学部卒業。2013年から関西学院大学高等教育推進センター講師を経て、関西学院大学教育学部准教授・評価情報分析室副室長・高等教育推進センター副長等歴任。大学基準協会評価研究所研究員、世界野球ソフトボール連盟国際技術委員、DUO3.0編集主幹。専門は比較教育学、高等教育論で、研究テーマ「場としての学校」「部活動の内部化」「課外活動の成果」など、各種課外活動を通じた大学生の学びと成長にも詳しい。

※本記事は対談の一部抜粋です。

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