このウェブサイトはRAと協力して早稲田大学レジデンスセンターが作成しました。

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日本の中の小さな世界

2024.03.11

交換寮 RA / 申 暁源

私は2023年3月から、交換留学生専用の寮である早稲田奉仕園でRAとして活動しています。

同じ階に住む寮生たちの国籍が全部違うほど、早稲田奉仕園には多様な国から来た学生たちが集まっています。日本語が得意ではない寮生が多いため、日本であっても、寮内では英語が公用語になります。RAとして寮生を上手くサポートするためには、英語が完璧でなくても、自信を持って積極的にコミュニケーションしようと努力することが大事です。一方、対応をする際に英語のみで話すと、寮生が日本語を学ぶ機会を奪うことになるので、バランスを取ることが必要となります。このような課題は、他の学生寮とは異なる、交換留学生寮だからこそ発生する悩みだと思います。私は声をかける時に一旦日本語でしてみて、通じなかったら英語で話したり、全体に対しては基本英語で話して、個人的に話す時は日本語を使ったりするような方法で、寮生の日本語の練習を手伝おうとしています。

早稲田奉仕園は、留学生が日本に到着してから一番初めに行くことになる所であり、留学生活の中で最も長い時間を過ごすようになる所でもあります。それほど大事な意味を持つ場所を、寮生に「寮」ではなく「家」と呼んでもらえるようにすることが、RAになる前の私の目標でした。
入寮日に寮生たちが重い荷物を両手に持って、汗だらけで寮に入ってきた姿が忘れられません。20時間を超える長い移動で、非常に疲れているのにも関わらず、私たちRAによるドームツアーに笑って楽しくついてきてくれるのを見て、この寮生たちの留学生活が最後まで楽しくなるように、頑張ってサポートしたいと改めて思いました。

私が特に力を入れたことは2つあります。一つ目はイベントの開催です。寮のイベントは、寮生同士の交流を促す側面もありますが、RAにとって寮生と仲良くなれる最高の機会でもあります。早稲田奉仕園の寮生は半年から1年間しか寮に住まないので、イベントを準備する時間があまりないという問題がありました。問題を解決するために、イベントの準備過程を簡略化し、好評だったイベントを定番化しました。その結果、毎月1回以上はイベントを実施できるようになり、短い滞在の間でも寮生たちがたくさんの思い出を作ることができるようになりました。

二つ目は留学生活の全般に関する相談です。最初は、「共有スペースで発生するトラブルの解決」のような寮生活関連の相談がほとんどだと予想していました。しかし、日本の電話番号を作る方法やSuicaカードを買う方法等、日本での生活についての質問を聞くことが予想以上に多かったです。この点に関しては、私も大学に入学してから日本に来た留学生なので、自分の経験を思い出しながら寮生に必要な情報を伝えようと努力しました。最近は、交換留学生寮の3寮全体で力を合わせて、「良く聞かれる質問と答え」リストを作って、より丁寧な対応ができるようにしています。

退寮して自国に帰った寮生から「半年間本当にありがとう。」というメールをもらった時、やっぱりRAになってよかったと思いました。今年の1月に実施したスキーツアーイベントでは、「日本での生活で一番の思い出になりそう。」というコメントを聞きました。多くの人の留学生活の最も楽しかった1ページに入ること、皆さんもご一緒しませんか?

春のピクニックイベント

※本記事は2024年3月時点の内容です。

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